健康経営宣言

MS&ADシステムズでは、社員の安全と健康を確保し、社員が心身ともに健康でいきいきと働くことが、当社の持続的成長と企業価値向上を支える経営基盤であると考えています。
社員が働きがい・やりがいをもっていきいきと働けるよう、社員とその家族の心身の健康の保持・増進と、安全に配慮した働きやすい職場環境づくりに取り組みます。
また、働き方の多様化に向け、在宅勤務時のコミュニケーション強化等の各種施策を継続的に進め、心身の健康保持・増進を支援します。
これらの取組を、パートナー会社の健康経営取組の支援等にも広げていきます。
そして、多様な社員全員、およびパートナー会社社員が、ともに成長し活躍することによって、社会との共通価値を創造していきます。

代表取締役社長 津田 卓也
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代表取締役社長 津田 卓也

経済産業省 日本健康会議

 

社員の健康保持・増進に関する様々な取組が評価され、経済産業省および日本健康会議が策定している「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」に認定されました。健康経営優良法人認定は7年連続となります。

パートナーシップ構築宣言

MS&ADホールディングスでは、サプライチェーンの取引先等と連携・共存共栄するためのパートナーシップを構築し、健康経営に関する取組も進めることを宣言しました。この宣言に基づき、当社を含むグループ会社全体で取組を推進します。

健康経営推進体制

健康管理推進室を事務局とし、産業医・看護職、労働組合、社内関連部署、従業員代表者などのメンバーから構成される、「健康経営推進会議」を定期的に開催しています。
「健康経営推進会議」で策定される取組計画は当社経営会議での議題となっており、重要な位置付けにあります。

健康保持・増進強化策

健康経営戦略マップ

当社において健康習慣(※)がプレゼンティーイズムに与える影響を分析した結果、健康習慣が多いほど、業務遂行能力や生産性が高まる傾向があることが分かりました。

 

※健康度と有意に関連しているとした習慣で、これを守ることによって病気の予防、健康の保持・増進になるとされています。

【健康習慣と仕事の評価の相関関係】

☆:5つの健康習慣のうち実践している数
①運動習慣あり ②タバコを吸わない ③睡眠7時間以上 ④BMI18.5以上25未満 ⑤高ストレスではない

 

自身の仕事の評価:病気やけががない状態で発揮できる仕事の出来を100%として、過去4週間の自身の仕事を評価したもの

 

この結果に基づき、当社の健康経営の課題とそれを解決する実行策を整理した健康経営戦略マップを作成しています。

社員の健康を確保するために、「生活習慣の改善」「働き方改革」「エンゲージメント向上」「感染症防止対策」の4つを健康投資の対象となる重点取組とし、主な指標を設定して進めています。これらの施策に対する合計投資額は約3,700万円です。

生活習慣の改善

取組内容

主に身体の健康保持・増進を図る取組です。当社では未病の段階から生活習慣の改善を行うため様々な支援策を提供しています。

主な項目

取組内容

定期健康診断実施

定期健康診断の受診勧奨、二次健康診断の受診勧奨を実施します。また、特定保健指導の対象となる社員に対し、看護職が計画的に保健指導を実施しています。

減量チャレンジ企画

特定保健指導の対象社員を中心に看護職がマンツーマンで生活習慣改善指導を実施しています。

禁煙支援

毎月22日を「スワンデー」とし、就業時間内での禁煙の推奨、喫煙者には案内メールを送信する等の取組を行っています。また、禁煙プログラムの費用補助制度を用意し、禁煙の動機付けを行っています。さらに、禁煙チャレンジ企画を実施し、禁煙の達成をサポートしています。

ボッチャ大会

社内の交流イベントとして、ボッチャ大会を開催しています。

ウォーキングキャンペーン

運動と社内交流を目的として、年に2回「ウォーキングキャンペーン」を実施しています。2023年度のウォーキングキャンペーンでは、参加した社員のうち8割以上が運動量を増加させる効果がありました。

マッサージルームでの

リフレッシュ

社内マッサージルームを設置し、ヘルスキーパーによるマッサージ施術やセルフケア指導、健康へのアドバイスを実施しています。また、対面ストレッチ講習会の開催や、在宅勤務でも短時間で視聴できるセルフケア動画を配信しています。

企業内カフェによる

リフレッシュ

ストレス緩和と生産性向上のために、ワゴンサービスでハンドドリップコーヒーを販売しています。社内に漂うコーヒーの香りは、ストレスを軽減させる「リラックス効果」や、「集中力」の向上につながっています。

生活習慣の記録

健康アプリ「ココカラダイアリー」を社員に提供しています。このアプリでは、ストレス状態や歩数の測定、食事の記録、医療情報の提供など、多彩な機能を備えており、毎日のココロとカラダの健康づくりをサポートしています。

健康情報発信

健康リテラシー向上を目指し、ドキュメントとして「衛生委員会だより」を発行しています。「マッサージルームだより」や「Café便り」といったコンテンツを通じて、健康に役立つ情報を提供しています。また、看護職からは禁煙を促すためのスワンデーメールや健康情報に関するメールも定期的に発信しています。

女性の健康に関する

セミナーの実施

女性の健康に関するセミナーを開催しています。男女を問わず参加者を募り、女性の健康に関する課題への理解を促進しています。

【開催例】

「更年期世代の健康セミナー~親の介護とセルフケア~」(参加者数:102名)

「健やかに更年期を迎えるための健康セミナー」(参加者数:82名)

「働く女性のライフステージと健康セミナー」(参加者数:77名)

治療と仕事の両立支援

適切な治療を受けながら働き続けることができるように、勤務時間の短縮等の両立支援策を実施しています。

ボッチャ大会の様子
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ボッチャ大会の様子
ウォーキングキャンペーンの様子
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ウォーキングキャンペーンの様子
ストレッチ講習の様子
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ストレッチ講習の様子
マッサージルームの様子
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マッサージルームの様子
企業内カフェの様子
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企業内カフェの様子

実績

定期健康診断の受診率は100%を継続しています。一方、傷病発見の可能性が高い二次健康診断の受診率は、70%を目標に受診勧奨を進め、2022年度以降は70%台を維持しています。

年度

定期健康診断受診率(%)

二次健康診断受診率(%)

2021年度

100

65.6

2022年度

100

71.1

2023年度

100

70.9

年2回実施しているウォーキングキャンペーンには多くの社員が参加し、運動不足解消に効果を発揮しています。

年度

ウォーキングキャンペーン参加率(%)

チーム戦

個人戦

2021年度

29.0

25.8

2022年度

24.8

24.5

2023年度

21.3

26.8

喫煙は生活習慣病や癌、脳卒中のリスクが高いため、社員の健康保持増進の観点から受動喫煙防止や禁煙の取組を推進しています。スワンデーメールの発信、禁煙プログラムの費用補助、卒煙チャレンジ企画、ニコチンガムの配布等を実施した結果、2023年度の40歳以上の喫煙率は17.3%、全年齢の喫煙率は12.8%となりました。

年度

喫煙率(%)

(全年齢)

喫煙率(%)

(40歳以上)

2021年度

13.7

19.4

2022年度

12.7

17.6

2023年度

12.8

17.3

働き方改革

取組内容

主に心の健康保持・増進を図る取組です。長時間労働はメンタルヘルス不調の大きな要因の一つと捉え、総労働時間の削減に取り組み、休暇取得を推進しています。また、メンタルヘルス対策として一次予防(ストレスチェック等)、二次予防(長時間勤務者への産業医面接指導等)、三次予防(職場復帰支援等)を実施し、セルフケア・ラインケアに取り組んでいます。

主な項目

取組内容

総労働時間削減取組

・有給休暇の取得推進

心身の健康確保の観点から、月に4回は17時台に退社するなどメリハリのある働き方を推進しています。

また、長時間勤務者数や17時台退社の状況、有給休暇の取得状況を職場の評価項目に設定し、総労働時間の削減や有給休暇の取得推進に取り組んでいます。

ストレスチェック

高ストレスと判断された社員には産業医面談を実施し、健康状態の確認や健康確保の措置を行っています。また、組織分析の結果を所属長にフィードバックし、特に改善が必要な職場には外部機関による改善取組を実施しています。

新入社員への取組

新入社員を対象に「健康管理研修」「メンタルヘルス研修」「心理的安全性コミュニケーション研修」を実施しています。また、入社6か月後には看護職による全員面談を実施し、体調確認・健康診断結果のフィードバックを行っています。

健康相談

社内専門スタッフによる健康相談を受け付けています。また、外部専門機関によるカウンセリング、職場コンサルテーション、長期休務者の職場復帰支援を行っています。

メンタルヘルス研修

全社員を対象にeラーニングによるメンタルヘルス研修を実施しています。また、管理職を対象にラインケア研修を実施しています。

これらに加え、外部専門機関による睡眠とマインドフルネスをテーマにしたメンタルヘルスセミナーを開催しています。(200名参加)

外部専門機関(アイエムエフ株式会社)による
メンタルヘルスセミナーの様子
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外部専門機関(アイエムエフ株式会社)による
メンタルヘルスセミナーの様子

実績

平均月間所定外労働時間は減少傾向にあります。また、平均年次有給休暇取得日数は増加傾向にあります。ストレスチェック受検率は高水準を維持しており、多くの社員が受検するように働きかけています。より良い職場環境を実現するために、毎年、職場改善取組を進めるとともに、メンタルヘルスセミナーや管理職向け研修を実施するなど対策を講じています。

年度

平均月間所定外労働時間(時間)

(※)

平均年次有給休暇取得日数(日)

2021年度

38

16.5

2022年度

38

17.3

2023年度

34

17.3

年度

ストレスチェック受検率(%)

高ストレス者比率(%)

2021年度

93.5

14.3

2022年度

95.4

16.6

2023年度

94.9

16.4

(※)所定労働時間(7時間)を超える労働時間

エンゲージメント向上

取組内容

社員と会社のビジョンが重なり、ともに成長し価値を高めていくこと、そして社員が①自分にとって価値があると感じられる仕事を、②自分らしく、③職場のメンバーと良い関係を築きながら実現できており、④そのための土台として心身の健康が備わっているときにエンゲージメントが高まるものと考え、働きがいのある職場環境を提供し、施策の充実を図っています。

主な項目

取組内容

経営フランクミーティング

経営層と社員が直接対話し、価値観を共有する機会として、経営フランクミーティングを実施しています。経営層の言葉を直接聞き、直接意見を伝えられる場であり、普段は接点が少ない階層・年代の異なる他部署のメンバーと交流する場として視野を広げる機会になっています。

キャリア面接実施・

目標チャレンジ面接

年に複数回のキャリア面接と目標チャレンジ面接を実施しています。部下は自身のキャリアと年間の業務目標について考え、上司と年間の取組やキャリアビジョンについて話し合っています。

1on1ミーティング

上司・部下のコミュニケーションの強化、円滑化を目的に1対1の面接を実施しています。

チーム・バリュー

職場メンバー同士の少人数チームで、互いにアドバイスや感謝を伝えあう、対話形式の「チーム・バリュー」を実施しています。

メンター制度

仕事上の利害関係がない他部署の先輩社員(メンター)が相談者(メンティ)の相談にのり、キャリア形成・促進を支援します。

実績

MS&ADグループの社員意識調査を指標としています。6点満点の評価基準で、当社の結果はグループ会社平均と同水準です。

年度

MS&ADグループ共通社員意識調査結果

2021年度

4.6

2022年度

4.6

2023年度

4.7

感染症防止対策

取組内容

社員の安心安全を確保する取組です。毎年の季節性インフルエンザ予防接種を実施しています。

主な項目

取組内容

職域接種

インフルエンザワクチンの職域接種を実施しています。

対象者は当社社員、パートナー会社社員です。

労働安全衛生の強化

取組内容

衛生委員会において、職場の安全確保と社員の健康保持・増進につながる取組を協議し、実行しています。職場からの改善要望についても毎月の衛生委員会で確認し、対応しています。職場巡視を行い職場の危険個所を発見次第、速やかに改善を図っています。

また、各事業所では、消防計画に基づき定期的に防災訓練を実施し、地震・火災などの災害発生に備えています。加えて、災害発生時の安否確認訓練を定期的に実施しています。

健康に関する数値の推移と取組実績(一覧)

主な重要指標と目標値を健康経営指標のとおり設定し、毎年の取組結果に基づいて次年度の取組を見直しています。今後は、取組の進捗や環境の変化に応じて、適宜目標値を見直していきます。